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1/17 「オンライン・哲学対話で男女共同参画」イベント開催しました!

更新日:2021年1月20日

コロナの影響もあり、オンラインでの開催でした。オンラインの利点をいかし、犬山、名古屋、岡山、福岡をつなぎ、総勢30人を超えるみなさまにご参加いただき、無事開催することができました。

ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様ありがとうございました!

 

午前の部は、名古屋を拠点に活動されているNPO法人ASTAさんによる「LGBTQ+を知る出張授業」でした。

大人とこどもに分かれて最初に30分かけて基礎知識を教えていただきます。

 

日本の人口に占めるLGBTQの方々の割合は7.6%で約13人に1人。

左利きの人口や、AB型、鈴木、佐藤、田中といった6大名字より多いという調べがあるそうです。総人口にして960万人ほど。にもかかわらず、大多数の人が身近にカミングアウトしている人に出会うことがないのはどうしてなんでしょう?

LGBTQだとカミングアウトしている人が周りにいないからといって、LGBTQの人が周りにいないということではないということを頭に入れておく必要がありそうです。


他にもパートナーシップ制度について、アウティングの防止について、ALLYについてなど、相談されたときにどう対応したらいいのかなど、たくさんの具体的な事例を教えていただき、とても有意義な時間でした。


その後は少人数に分かれてのグループワークです。20分づつ交代で、LGBTQの当事者の方や、その家族や友人といった方々がグループにやってきて、ライフヒストリーや、ご自身の経験などを話してくださり、質疑応答などの時間もあります。

人を一人の人間として認めること。普段の声がけ一つでも他者への想像力を働かせることがALLYにつながるなど、当事者やその仲間の方たちの生の声を聴くことによって、自分も何か一歩を踏み出せるような気持ちになります。


そして、午後からは進行役に岡山から松川えりさん、福岡から安本志帆さんをお迎えし、ASTAのみなさんも一緒に、「味方って何?」のテーマで哲学対話を行いました。

最初にえりさんから哲学対話についての説明をいただきます。

哲学対話はみんなで話して、聞いて、考える場。何を話してもいい。話しても話さなくてもOK。みんなと違ってもOK。モヤモヤは大きな発見のヒントで、モヤモヤした気持ちをシェアするのが楽しむコツ。

その後、ズームでの哲学対話の参加の仕方や気をつけた方がいいことなどを志帆さんから伝えていただき、二つのグループにわかれて対話しました。


味方ってどうやって見分けるんだろう。

自分が味方と思ってる相手も自分を味方と思ってるわけではない。

味方の反対は敵? 味方と敵はワンセット?

味方は敵の反対な気がするけど、アライはどうなのか?

味方は正義の味方みたいな目立つものではなくて、コンビニのバイトさんのようにいないと困るような地味なもの。

他者だけではなくて、自分も味方になりうるんじゃないか。

大きい蟻さんと小さい蟻さんが闘っていた時に、小さい蟻を応援したくなる。それって自分が当事者じゃないとき?

味方には種類がある?

味方は立場や所属によって移ろいゆくもの? それとも愛、応援する、信じるといった移ろわないもの?

味方だよとアピールすることは当事者になることだから、地味でいたいと思うんじゃないか。


味方を様々な側面から吟味します。ますますわからなくなってきたという意見もあるなか、最後に二つに分かれたグル―プがそれぞれに話した内容をシェアすることで、また新たな気づきや発見がありました。


参加者のアンケートにはこんな意見も。

(ご本人の許可をいただいて掲載させていただきます。)


・LGBTについて言葉は聞くが、親子ともにきちんと知る機会がなかったところで今回のような当事者目線でのイベントが開催されたので待ってましたと申し込みました。こうしたイベントに取り組まれてて犬山市すばらしい!と思いました。


・知識だけでなく、当事者の方の声、身近にいる方の声などをきけるのは、大変有意義な時間で、学校で教えるべき内容だと思いました。また哲学対話とセットになっていることで、知ってから感じたもやもやを感じた部分だけでも話してみたり、共有したりすることができてよかったです。


・アライについて責任を重く考えすぎてなにも動けなくなるよりは、日常的にできる一歩一歩少しずつアライとしてLGBTQ+の人たちに、せめて「私はあなたを意図的に傷つけようとする存在ではない。困った時に助けられる存在になりたいと願っている」ことを表明していければいいのかなと考えるようになりました。


・今回のようにこどもも参加できるもの、最初に基礎的な講座があるものがあれば参加したい。特に学校教育ではぬけがちなところを補えるようなもの(性教育、自己コーチング等)があればいいなと思った。


ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!


次回「オンライン・哲学対話で男女共同参画」は2月27日(日)です。

まだ残席少しありますので、ご参加希望の方はお早目にお申込みください。


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